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山口眞史名誉教授が紫綬褒章を受章(4/28)

2025.04.28

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山口眞史名誉教授

令和7年春の褒章において、山口眞史名誉教授が紫綬褒章を受章しました。

紫綬褒章は、科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた人物に授与される褒章です。

現在の宇宙用太陽電池の主流である高効率インジウムガリウムリン(InGaP)系多接合太陽電池の実用化に大きく貢献した功績が評価されました。 

宇宙用の太陽電池では、安定した衛星軌道のために小面積で十分な電力が得られる必要があることから、太陽光を効率良く利用する必要があります。

また、宇宙空間に存在し、電池の出力低下をもたらす放射線への耐性も重要になります。 

こうした課題に対して、複数の半導体材料からなる太陽電池を接続する際の新たな構造として、ダブルヘテロ構造トンネルダイオードを提案することで、従来の結晶シリコン(Si)太陽電池の変換効率20~25%に対して、実用効率として35%以上の高効率を達成しました。

また、優れた放射線耐性を有するInGaPを見いだし、従来の2倍以上の放射線耐性を実現しました。